借地権の取得時効について

もちさん
(No.1)
平成27年の問4です。

A所有の甲土地を占有しているBによる権利の時効取得に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
(1)Bが父から甲土地についての賃借権を相続により承継して賃料を払い続けている場合であっても、相続から 20年間甲土地を占有したときは、Bは、時効によって甲土地の所有権を取得することができる。

(4)甲土地が農地である場合、BがAと甲土地につき賃貸借契約を締結して20年以上にわたって賃料を支払って継続的に耕作していても、農地法許可がなければ、Bは、時効によって甲土地の賃借権を取得することはできない。

という選択肢について、
1)は賃借人に所有の意思がないため誤。
4)は賃借権の時効取得は可能なので誤。
と本に書いてありました。

1も4も賃料を払ってその土地を使い続けてることに変わりはないと思うのですが、結果が反対になるのはなぜでしょうか?
仮に1)の選択肢文が「甲土地の賃借権を取得できる」、だったとしたら正になったのでしょうか?
2022.09.04 17:13
まるさん
(No.2)
肢4は、「農地法許可がなければ」というところがポイントです。
農地法の許可のない農地の賃貸借は効力を生じず、借主は賃料を支払っていたとしても賃借権はありません。しかし、平穏かつ公然に賃料を支払い続けて20年間耕作し続けていれば、農地法の許可がなくても賃借権を時効取得できます。

> 仮に1)の選択肢文が「甲土地の賃借権を取得できる」、だったとしたら正になったのでしょうか?
肢1は「賃借権を相続により承継して」とあります。すでに正当な賃借人ですので、時効取得するとかしないとかいう話は出てきません。
2022.09.04 17:44
もちさん
(No.3)
わー!!!!納得しました、めちゃくちゃわかりやすかったです。ありがとうございました!
2022.09.05 01:20

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