第三者、当事者、第四者

たんぽぽさん
(No.1)
平成24年問01
なんとなく選択肢3の人が、他の選択肢より関係が薄そうな気がして選んだら、たまたま正解でした。
解説には第三者にあたる代表的な例が記載されていますが、これを全部覚えないと正解できないのでしょうか?

他の条文にも当てはめられるような、第三者の定義や考え方はありますでしょうか?

同じく当事者や第四者も分からなくなってきています…。
2024.10.15 22:00
ぱんださん
(No.2)
この投稿は投稿者により削除されました。(2024.10.15 22:14)
2024.10.15 22:12
ぱんださん
(No.3)
抽象的に自分がやっていることを共有します。
図にすると三角関係になるものが第三者が登場するケースだと思います。
(イメージは下図)
A = B
||
(C)

補足すると三角関係になるのには必ず権利が複数でてきます(代表的なのだと所有権と抵当権)。
もしくは矢印の数が2つある(賃借権の債権者と譲渡人)という感じです。

選択肢3がなぜ正解なのかというと
A=B=Cという一直線になるからです。
これは例えば(賃貸人=賃借人=転借人)であったり、(売主=買主1=買主2)のようなケースです。
質問者様の提示した問題もおそらくこの一直線になっていると思います。
2024.10.15 22:20
レオンさん
(No.4)
第三者というのは、文字通り、当事者以外の者を指します。これに鉤括弧がついて“94条2項の「第三者」”となると、それは“法律上の利害関係を有する第三者”のことを指します。

問題によって、シンプルに当事者性が問われるものもあれば、法理上の利害関係を有しているかが問われるものもあります。

本問では、法律上の利害関係を有するか否かが問題になっています。

肢3では、Cが貸付を行うに際して、AB間の虚偽表示の存在が動機にはなっているものの、法的な影響はありません。
AB間の虚偽表示があってもなくても、Cの貸付は有効であり、BはCに対し貸金返還義務を負います。
2024.10.15 22:58
レオンさん
(No.5)
回答の方向が少しズレてしまいました。

↑の通り、肢3のCは虚偽表示について法律上の利害関係を有しないから「第三者」にあたらないわけです。

まとめますと、次のようになります。

・当事者:法律行為をする者とその相手方
・第三者:当事者以外の者
・94条2項の「第三者」:法律上の利害関係を有する第三者

第四者という表現は初めて目にしましたが、当事者以外の者という意味で、第三者に含まれるかと思います。

「第三者」という文言は94条2項だけでなく様々な条文に登場し、それぞれわずかながら定義が異なります。代表的な条文としては177条が挙げられますね。これらの定義は覚えるほかないかと思いますが、とりあえず94条2項と177条「第三者」の定義を覚えておけば足りるのではないでしょうか。
具体例を全暗記せずとも、各定義を覚えれば正解に辿り着けるかと存じます。
2024.10.15 23:13
たんぽぽさん
(No.6)
ぱんださん
ご回答ありがとうございます。
図の線や矢印の数で考えること、大変勉強になりました…!(このような実戦的なやり方が知りたかったので…)
必ず図は書いているので、そこで考えてみようと思います。

レオンさん
丁寧に記載いただきありがとうございます。
第四者にも言及いただき助かりました。
転転譲渡の解説で見かけた言葉だったような気がします…。

AB間の虚偽表示があってもなくても、Cの貸付は有効であり、BはCに対し貸金返還義務を負います。

というご説明に腹落ちしました。
2024.10.15 23:18

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