宅建試験過去問題 令和元年試験 問10
問10
債務者Aが所有する甲土地には、債権者Bが一番抵当権(債権額2,000万円)、債権者Cが二番抵当権(債権額2,400万円)、債権者Dが三番抵当権(債権額3,000万円)をそれぞれ有しているが、BはDの利益のために抵当権の順位を譲渡した。甲土地の競売に基づく売却代金が6,000万円であった場合、Bの受ける配当額として、民法の規定によれば、正しいものはどれか。- 600万円
- 1,000万円
- 1,440万円
- 1,600万円
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正解 1
問題難易度
肢182.5%
肢25.9%
肢35.3%
肢46.3%
肢25.9%
肢35.3%
肢46.3%
分野
科目:A - 権利関係細目:6 - 担保物権
解説
抵当権は、一般の私債権よりも債権順位が上になります。また抵当権者の中では順位が若い方が優先して弁済を受けられるので、本問のケースでは、譲渡も放棄もなければ原則として以下のように配当されます。- B … 2,000万円
- C … 2,400万円
- D … 1,600万円
- B … 600万円
- C … 2,400万円
- D … 3,000万円
なお、BからDに抵当権の順位が放棄された場合、BDの配当の合計はBD間で債権額の割合に応じて配分されることになります。BとDの配当の合計は「2,000万円+1,600万円=3,600万円」、債権額は B:2,000万円、D:3,000万円ですから、BDの配当額の合計3,600万円は「B:D=2:3」で配分されることになります。
- B … 1,440万円
- C … 2,400万円
- D … 2,160万円
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