宅建試験過去問題 平成15年試験 問50

問50

建築物の材料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 集成材は、単板等を積層したもので、伸縮・変形・割れなどが生じにくくなるため、大規模な木造建築物の骨組みにも使用される。
  2. 木材の強度は、含水率が大きい状態の方が大きくなるため、建築物に使用する際には、その含水率を確認することが好ましい。
  3. 鉄筋コンクリート造に使用される骨材、水及び混和材料は、鉄筋をさびさせ、又はコンクリートの凝結及び硬化を妨げるような酸、塩、有機物又は泥土を含んではならない。
  4. 鉄は、炭素含有量が多いほど、引張強さ及び硬さが増大し、伸びが減少するため、鉄骨造には、一般に炭素含有量が少ない鋼が用いられる。

正解 2

問題難易度
肢16.1%
肢277.9%
肢34.3%
肢411.7%

解説

  1. 正しい。集成材は、単板等を積層したもので、伸縮・変形・割れなどが生じにくくなるため、大規模な木造建築物の骨組みに多く使用されています。
  2. [誤り]。木材の強度は、含水率が小さい状態の方が大きくなります。本肢は「含水率が大きいほど、強度が大きい」としているため誤りです。
  3. 正しい。鉄筋コンクリート造に使用される骨材、水及び混和材料は、鉄筋をさびさせ、又はコンクリートの凝結及び硬化を妨げるような酸、塩、有機物又は泥土を含んではなりません。骨材や混和材料の中に酸、塩、有機物又は泥土等を含むと、鉄筋の錆の進行やコンクリートの中性化による劣化等が進みやすくなるため、注意が必要です。
  4. 正しい。鉄骨造には、一般に炭素含有量が少ない鋼が用いられます。
したがって誤っている記述は[2]です。