土地の形質・地積・地目及び種別(全27問中22問目)

No.22

造成された宅地及び擁壁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
平成17年試験 問50
  1. 盛土をする場合には、地表水の浸透により、地盤にゆるみ、沈下又は崩壊が生じないように締め固める。
  2. 切土又は盛土したがけ面の擁壁は、鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造又は練積み造とする。
  3. 擁壁の背面の排水をよくするために、耐水材料での水抜き穴を設け、その周辺には砂利等の透水層を設ける。
  4. 造成して平坦にした宅地では、一般に盛土部分に比べて切土部分で地盤沈下量が大きくなる。

正解 4

問題難易度
肢14.6%
肢216.4%
肢38.2%
肢470.8%

解説

  1. 正しい。盛土をする場合には、地表水等の浸透により、地盤にゆるみ、沈下又は崩壊が生じないように締め固めます。盛土規制法の技術的基準では、おおむね30cm以下の厚さに分けて土を盛り、かつ、土を盛った層ごとにローラー等で締め固めることになっています(盛土規制法令5条1項)。
  2. 正しい。切土又は盛土したことによって生じた一定のがけ面は、擁壁で覆う必要があります。この擁壁は、鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造又は練積み造としなければなりません(盛土規制法令6条1項2号)。
  3. 正しい。がけ面を覆う擁壁は、裏面の排水をよくするために、壁面に耐水材料での水抜き穴を設け、その水抜き穴の周辺には砂利等の透水層を設けなければなりません(盛土規制法令10条)。
  4. [誤り]。切土部分がもともと固く締まっていた土地を切ったのに対して、盛土部分は新しく土を盛った部分なので時間をかけて締め固まっていきます。このため造成して平坦にした宅地では、一般に切土部分に比べて盛土部分で地盤沈下量が大きくなります。
したがって誤っている記述は[4]です。