建物の形質・構造及び種別(全27問中21問目)
No.21
木造の建築物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。平成18年試験 問49
- 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。
- 構造耐力上主要な部分に使用する木材の品質は、節、腐れ、繊維の傾斜、丸身等による耐力上の欠点がないものでなければならない。
- 2階建ての木造建築物の土台は、例外なく、基礎に緊結しなければならない。
- はり、けたその他の横架材の中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをする場合は、その部分を補強しなければならない。
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正解 3 または 4
※作問ミスにより正答2つ
問題難易度
肢111.5%
肢27.0%
肢362.0%
肢419.5%
肢27.0%
肢362.0%
肢419.5%
分野
科目:6 - 土地と建物及びその需給細目:5 - 建物の形質・構造及び種別
解説
本問は出題ミスにより正解肢が2つあります。
- 正しい。木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければなりません(建築基準法令49条)。
木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。
- 正しい。構造耐力上主要な部分に使用する木材の品質は、節、腐れ、繊維の傾斜、丸身等による耐力上の欠点がないものでなければなりません(建築基準法令41条)。
構造耐力上主要な部分に使用する木材の品質は、節、腐れ、繊維の傾斜、丸身等による耐力上の欠点がないものでなければならない。
- [誤り]。2階建ての木造建築物の土台は、原則としてアンカーボルト等を用いて基礎に緊結しなければなりません(建築基準法令42条2項)。ただし、この規定が適用されず、2階建てであっても土台を基礎に緊結しなくても良い木造建築物があります。これには延べ面積10㎡以内の物置等があります(建築基準法令40条)。例外はあるので本肢は誤りです。
土台は、基礎に緊結しなければならない。ただし、平家建ての建築物で延べ面積が五十平方メートル以内のものについては、この限りでない。
この節の規定は、木造の建築物又は木造と組積造その他の構造とを併用する建築物の木造の構造部分に適用する。ただし、茶室、あずまやその他これらに類する建築物又は延べ面積が十平方メートル以内の物置、納屋その他これらに類する建築物については、適用しない。
- [誤り]。欠込みとは以下のように木材の一部を欠きとることです。横架材には重力により下向きの力が作用するので、中央部が薄いと曲がろうとする力に対して非常に弱くなってしまいます。このため、はり、けたその他の横架材の中央部付近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはいけません(建築基準法令44条)。補強をすればOKという規定はありません。
はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。
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