建物の形質・構造及び種別(全26問中7問目)

No.7

建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
令和元年試験 問50
  1. 地震に対する建物の安全確保においては、耐震、制震、免震という考え方がある。
  2. 制震は制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震等の周期に建物が共振することで起きる大きな揺れを制御する技術である。
  3. 免震はゴムなどの免震装置を設置し、上部構造の揺れを減らす技術である。
  4. 耐震は、建物の強度や粘り強さで地震に耐える技術であるが、既存不適格建築物の地震に対する補強には利用されていない。

正解 4

問題難易度
肢13.3%
肢25.4%
肢37.1%
肢484.2%

解説

  1. 適切。地震に対する建物の安全確保においては、耐震、制震、免震という考え方があります。
  2. 適切。制震は制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震等の周期に建物が共振することで起きる大きな揺れを制御する技術です。
  3. 適切。免震は建物の下部構造と上部構造との間に積層ゴムなどを設置し、揺れを減らす技術です。
  4. [不適切]。耐震は建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、地震に対して十分耐えられるようにした構造です。既存不適格建築物の地震に対する補強にも利用されています。なお、補強には耐震だけでなく制震や免震も用いられます。
したがって不適当なものは[4]です。