土地の形質・地積・地目及び種別(全26問中11問目)

No.11

土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
平成27年試験 問49
  1. 我が国の低地は、ここ数千年の間に形成され、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域がほとんどである。
  2. 臨海部の低地は、洪水、高潮、地震による津波などの災害が多く、住宅地として利用するには、十分な防災対策と注意が必要である。
  3. 台地上の池沼を埋め立てた地盤は、液状化に対して安全である。
  4. 都市周辺の丘陵や山麓に広がった住宅地は、土砂災害が起こる場合があり、注意する必要がある。

正解 3

問題難易度
肢15.7%
肢25.1%
肢386.7%
肢42.5%

解説

  1. 適切。日本の低地の多くは、河川などの浸食や海底だった場所が海岸線の後退によって形成された沖積平野であり、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域が多いです。
  2. 適切。臨海部の低地は、海面との標高差があまりないため、洪水、高潮、地震による津波などの災害を受けやすい場所です。このため、住宅地として利用するには十分な防災対策と注意が必要となります。
  3. [不適切]。本来、台地は地盤が安定しているため、宅地に適しています。しかし、台地上であっても池沼を埋め立てたような場所は液状化現象を起こしやすいため、池沼ではなかった場所に比べて液状化現象を起こす危険性が高くなります。
  4. 適切。本肢のとおり、丘陵や山麓では、場所によって地すべり、土石流、洪水流などの危険性が高い場合があるため注意が必要です。
したがって不適当な記述は[3]です。