不当景品類及び不当表示防止法 (全20問中19問目)

No.19

宅地建物取引業者Aが行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。
出典:平成13年試験 問47
  1. Aは、建物の売買の媒介を依頼されたところ、当該建物は工事完成後10カ月が経過しているものの未使用であったので、当該物件を新築物件として販売広告してもよい。
  2. Aは、駅から160mの距離にある宅地を、代理により売却するに当たり、「駅より徒歩2分、立地条件は万全です。」と販売広告してもよい。
  3. Aは、自社所有の10区画の宅地の販売に当たり、インターネットを利用する方法で1カ月を販売期間とする旨の広告をしたところ、販売開始1週間で8区画を売却したが、販売期間中の表示の一貫性を考慮し表示の更新は行わなくてもよい。
  4. Aは、工事中の建物をインターネットを利用する方法で販売広告するに当たり、他の建物の写真であっても当該建物と外観が類似するものであれば、他の建物の写真である旨明示することなく使用してもよい。

正解 1

解説

  1. [正しい]。「新築」と表示するには、その物件が「建築後1年未満であって、居住の用に供されたことがない」である必要があります。本肢の建物は未使用かつ工事完成後10か月ですので、新築として表示することができます(公正競争規約18条1項1号)。
    新築 建築後1年未満であって、居住の用に供されたことがないものをいう。
  2. 誤り。2つの点で問題となる可能性があります。
    本肢の「距離」が「直線距離」なのか「道路距離」なのかはっきりしませんが、もし、本肢は直線距離を基準に2分としているのならば不適切表示に該当します(公正競争規施行規則10条10号)。
    また、「万全」「完全」「完璧」「絶対」といった欠陥や手落ちが全くないことを意味する用語は、それを裏付ける合理的な証拠があるとき以外は使うことができません。立地条件について「万全」というのは主観的な見方であり、合理的・客観的な証拠を用意することはできないと考えられるので不適切表示に該当します(公正競争規約18条2項1号)。
    徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは、1分として算出すること。
    物件の形質その他の内容又は役務の内容について、「完全」、「完ぺき」、「絶対」、「万全」等、全く欠けるところがないこと又は全く手落ちがないことを意味する用語
  3. 誤り。継続して行う広告の内容に変更があったときは速やかに修正しなければなりません。本肢の場合、8区画が売却済であれば残りの2区画しか売却をすることができない旨の表示に更新する必要があります(公正競争規約24条1項)。
    事業者は、継続して物件に関する広告その他の表示をする場合において、当該広告その他の表示の内容に変更があったときは、速やかに修正し、又はその表示を取りやめなければならない。
  4. 誤り。宅地建物の写真を表示する場合は、原則として取引するものの写真を用いる必要があります。ただし、未完成物件等で写真が用意できないときは、形質及び外観が同一の他の建物の外観写真をその旨を明示して表示することが可能です(公正競争規約施行規則11条22号)。他の建物の写真である旨の明示の上で使用しなければならないので本肢は誤りです。
    宅地又は建物の写真は、取引するものの写真を用いて表示すること。ただし、取引しようとする建物が建築工事の完了前である等その建物の写真を用いることができない事情がある場合においては、次に掲げるものに限り、他の建物の写真を用いることができる。この場合においては、当該写真が他の建物のものである旨を写真に接する位置に明示すること。
したがって正しい記述は[1]です。